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製品版の動作環境

Oculus VR社の公式情報によると、下記が推奨スペックです。

項目詳細
ビデオカードNVIDIA GTX 1060 もしくは AMD Radeon RX 480以上の性能のビデオカード
あるいは、
NVIDIA GTX 970 もしくは AMD Radeon R9 290以上の性能のビデオカード
CPUIntel i5-4590以上の性能のCPU
メモリ8GB以上のメモリ
映像出力端子HDMI 1.3
入出力端子USB 3.0 x 3個 + USB 2.0 x 1個
OSWindows 10

上記スペックを満たすデスクトップPCあるいはノートPCで動作します。

なお、ノートPCについては、注意が必要です。

理由は大きく言うと2つあります。 +2015年までのノートPCではOptimus TechnologyがOculus Riftの動作を阻害する。 +2015年までのノートPCでは性能が不足している。

現在は、デスクトップPC用のGPUを搭載するノートPCが各社から発売されており、こちらであれば問題なく動作するでしょう。

-マウスコンピュータ m-Book T500BN1(2017年9月発売。GTX 1060搭載) -G-Tune NEXTGEAR-NOTE i5540(2017年2月発売。GTX 1060搭載) -iiyama/パソコン工房 LEVEL-15FX095-i7-RNSS(2017年5月発売。GTX 1060搭載) -ドスパラ GALLERIA GKF1060GF-E(2017年1月発売。GTX 1060搭載)

デスクトップであれば、G-Tune NEXTGEAR-MICRO im610SA1-C以上や、ドスパラ GALLERIA DJがよいと思います。

上記を満たすデスクトップPCの自作

当サイトでは可搬性の好みとコストパフォーマンスの観点から、ノートPCではなく、デスクトップPCを自作してみました。

デモで持ち運ぶことを考えて取っ手のついているスリムケースを使い、 2015年8月発売の第6世代Intel CoreプロセッサであるSkylakeで組んでいます。

なお、モニタは[iPad3のRetina液晶パネルを使ったモニタ>Devel/電子工作/iPad3のRetina液晶パネルを使ったモニタ)を使います。

エルミタージュ秋葉原 – これで全てが分かる。SilverStone「RAVEN RVZ02」徹底解説を参考にしました。

また、以下の動画を参考にしました。 -EPIC 4k Gaming Console PC - Build Guide (The Console Destroyer!) -Mini-ITX Gaming PC Build (RVZ02 / i5 / GTX 970) -Silverstone RVZ02 Review - Amazing Slim ITX Tower! - YouTube

パーツ

種類製品TSUKUMO価格
(2016.1.21)
Amazon価格
(2016.1.24)
調達価格
(2016.1月)
備考
ケースSilverStone SST-ML08B-H15,275円15,275円14,263円(新品)スリムで取っ手がついていることから選択しました。
ケースファンは設置できませんが、CPUクーラー、GPUクーラーともに直接外気を取り込めるようなレイアウトになっています。
電源SilverStone SST-SX500-LG13,800円13,109円14,655円(新品)500W。ケース推奨品。
ケース上SFXかSFX-Lの電源しか設置できないため注意が必要です。
マザーボードASRock H170M-ITX/ac14,380円14,249円8,254円(中古品)Z170は高価。H170でMini-ITXのボードはこれ以外だとGIGABYTE GA-H170N-WIFIのみ。
将来的にISRTやM.2スロットを使わない場合、B150なASRock B150M-ITX/D3とかでもよいかもしれません。
CPUIntel Core i5 6600K BOX30,839円30,586円28,340円(新古品)Skylakeの中でHaswell i5-4590より僅かに上というスペックで選択しました。(参考1参考2
メモリCrucial CT2K8G4DFD8213 (DDR4 PC4-17000 8GB*2枚組)11,750円11,470円8,850円(新品。輸入。)8GB以上を求められているので、ちょっと贅沢に16GB。
ビデオカードZOTAC ZTGTX97-4GD501/ZT-90101-10PGeForce GTX97040,685円40,653円36,296円(中古品)ケース上全長330mmまでで200mmまでのカードであれば、3.5インチベイが使えます。
これはショート設計で203.96mm。実測でファンガードが6mmほど被さるものの、ギリギリ3.5インチHDDを搭載できることを確認しました。
ZOTACを選んだ理由ははもう1つあります。付属ソフト(FIRESTORM)でファンの回転数を調整できるためです。
このケースは仕様上ケースファンが設置できないことから、重要になります。
ストレージSanDisk SSD PLUS SDSSDA-240G-J25C8,980円9,180円8,294円(新品)耐久性を考えてMLCを選択してみました。廉価モデルであることから速度は多少遅いです。
CPUクーラーSilverStone SST-AR065,203円4,680円5,060円(新品)ケース推奨品。6600KのTDPは91W。これは95Wまで。ケース上全高58mmまで。これは58mm。
Thermalright AXP-100Rでもいいかもしれない。
CPU放熱グリスArctic Silver 51,345円1,345円1,070円(新品)純銀を含有したグリス。
OSWindows 10 Home14,904円17,153 円14,904円(新品)Win10は8月時点のRuntimeでは安定性がいまいちだったものの、近日中に改善すると思われます。
Proで自宅で使いそうな機能はリモートデスクトップくらいしかなく、それは代替手段があるからHomeでよいか、と。
合計157,161円15,7700円139,986円

完成写真

外観。

左右のサイドパネルを外したところ。

Rift Compatibility Checkツールの結果は、もちろん"You’re Ready for Oculus Rift"。

ベンチマーク

3DMarkのFIRE STRIKE 1.1において、 "Gaming PC (Oculus Rift recommended spec)"と表示されているスコアは、9271。

また、Oculus VR社の創設者パルマー・ラッキー氏によれば、「9000を超えていたら問題ない。」とのこと。

なんと上記のマシンで計測したら、8819と下回ってしまいました。

ということで、ZOTACのオーバークロックツールFIRESTORMで、 オーバークロックしてみた結果が以下。

GeForceドライバは361.43を使用しています。

設定名GPU Clock Offset
(ベースは1216MHz)
Mem Clock Offset
(ベースは7010MHz)
Power
(ベースは100%)
FIRE STRIKE 1.1 スコアSteamVR Performance Test スコア
ノーマル+0MHz+0MHz+0%88196.4
(9394フレーム)
ギリギリ
"3DMarkのGaming PC (Oculus Rift recommended spec)"の
スコアを超える設定
+37MHz+25MHz+0%92766.6
(9535フレーム)
Quick Boostの"3D"+50MHz+35MHz+5%94046.7
(9558フレーム)
Quick Boostの"3D+"+70MHz+35MHz+10%94886.8
(9566フレーム)

上記の"ギリギリ"モードでFIRE STRIKEを実行した後のGPU温度。

Fan SpeedGPU温度騒音
Auto70℃静か
Manual 55%67℃割合静か
Manual 70%61℃そこそこ気になる
Manual 100%48℃爆音
公開デモ時は70%辺りで回るようにすれば良さそうです。

CPUは45℃くらい止まりでした。

サイズ感が分かりづらい方のために

サイドパネルのサイズはだいたい1.2パワーグローブ四方です。

ご家庭のパワーグローブを参考にしてみてください :)

もとい、87mm (W) x 380mm (H) x 370mm (D)です。

重量は5.9kgです。