SOV34(Xperia_XZ)のSIMロック解除
auモデルのXperia XZ(SOV34)はSIMフリー機ではないため、
そのままでは、au以外のSIMカード(格安SIMなど)で通信できない。
au以外のSIMカードを使うためには、SIMロックの解除が必要。
しかし、2017年12月1日以降、契約者本人しかSIMロックを解除できなくなった。
中古でいわゆる白ロムとして販売されている端末の中には、
SIMロックが解除されていない物もある。
(SIMカードを挿しても、「通信業者によりSIMロック中です」と表示され、また、[SIMカードの状態を更新]しても、失敗してしまう)
以下は、auモデルのXperia XZ(SOV34)にて格安SIMを使うために、
非公式な方法でSIMロックを解除した記録。
実施する場合は自己責任にて。
なお、端末がSIMロックされているかは、
"*#*#7378423#*#*"をダイヤルして、
[Service info]>[SIM lock]を開き、
network subsetがxか否かで確認できる。
xの場合はSIMロックされている。
横の数字が0でなければ、解除可能。
(この数字は、SIMロック解除コードの入力可能残回数)
ちなみに、2019年9月以降は中古端末のSIMロック解除に応じることがキャリアに求められるとのことなので、この作業は不要になるかもしれない。
用意するもの
- 普段使いしていないPC
(マルウェア感染の可能性があるため。下記の手順はWindows 10でのもの。) - SIMロック解除コード(NSCK)
(あらかじめファクトリーアンロック業者にIMEIを伝え、購入しておく) - USBケーブル
- SIMカード
充電
本体を100%まで充電する。
(ファームウェアを焼き込んでいる最中に電源が落ちると、最悪の場合、文鎮化します)
adbのインストール
- Oracleのサイトから、JREをダウンロードし、インストールする。
- Android Developersから、Android Studioをダウンロードし、インストールする。
- Oracleのサイトから、JREをダウンロードする。
- JREをインストールする。
- 環境変数JAVA_HOMEとして下記を設定する。
C:\Program Files\Java\jre【バージョン】
- Android Developersから、Android Studioをダウンロードする。
- Android Studioをインストールする。
- 環境変数PATHに下記を追記する。
%USERPROFILE%\AppData\Local\Android\sdk\platform-tools
Flashtoolにてファームウェアの書き換え
Flashtoolは0.9.23.2以外だと失敗するので、注意。
(SOV34→F8331は成功するが、F8331→SOV34が焼けたように見えて実は焼けてないなど)
Flashtoolのインストールとドライバのインストール
- flashtool-0.9.23.1-windows.exeとflashtool-0.9.23.2-x10flasher.jarをダウンロードする。
- flashtool-0.9.23.1-windows.exeをインストールする。
- flashtool-0.9.23.2-x10flasher.jarを x10flasher.jarにリネームし、C:\Flashtoolにコピーする。
- [設定]>[更新とセキュリティ]>[回復]>[今すぐ再起動する]
- 再起動するのを待つ。
- [トラブルシューティング]>[詳細オプション]>[スタートアップ設定]>[再起動]
- 再起動を待つ。
- キーボードの"7"キーを押す。
- C:\Flashtool\driversを開く。
- Flashtool-drivers.exeを実行する。
- Flashmode DriversとFastboot Driversを選択し、[Install]をクリックする。
- [このドライバーソフトウェアをインストールします]をクリックする。
- Windowsを再起動する。
FTFの入手
- Flashtool64を起動する。
- XFアイコンをクリックし、XperiFirmを起動する。
- [Xperia XZ]>[F8331]>[1305-9052 Internal Commercial and Journalists]をクリックする。
- [39.0.A.1.213 / R3B]をクリックする。
- [Download]をクリックする。
- [Xperia XZ]>[SOV34]>[1305-0911 Japan KDDI JP]をクリックする。
- [39.2.C.0.311 / R16C]をクリックする。
- [Download]をクリックする。
- XperiFirmを閉じる。
- Flashtool64を閉じる。
SOV34(auモデル)→F8331(グローバルモデル)
- Flashtool64を起動する。
- [Flash device]アイコンをクリックする。
- [Flashmode]が選択されていることを確認し、[Ok]をクリックする。
- [Firmwares]>[Sony Xperia XZ]>[F8331]>[Commercial and Journalists]>[39.0.A.1.213]をクリックする。
- [Wipe]にて全てチェックを入れる。
- [Exclude]はチェックを入れない。
- [Flash]をクリックする。
- 指示されたら、本体のボリュームダウンボタンを押しつつ、本体をPCにUSBケーブルにて接続する。
- 完了するまで待つ。(エラーになったら、[Flash device]ボタンのクリックからやり直す)
- 完了したら、本体からUSBケーブルを抜く。
- Flashtool64を閉じる。
SIMロック解除
- ファクトリーロック解除業者から、Xperia XZ用のSIMロック解除コード(NSCK)を入手する。
(自分の場合は、12日間(8営業日)かかった。Japanのみに限定するともっと早いかも。) - 本体の電源を切る。
- 本体にau以外のSIMカードを挿す。
- 本体の電源を入れる。
- [SIM network unlock PIN]画面が表示されることを確認する。 (表示されない場合は、"*#*#7465625#*#*"をダイヤルすると表示されるらしい)
- NSCKを入力する。(10回程度間違えると、2度と解除できなくなります)
- SIMロックが解除されたことを確認する。
- 本体の電源を切る。
F8331(グローバルモデル)→SOV34(auモデル)
- Flashtool64を起動する。
- [Flash device]アイコンをクリックする。
- [Flashmode]が選択されていることを確認し、[Ok]をクリックする。
- [Firmwares]>[Sony Xperia XZ]>[SOV34]>[KDDI JP]>[39.2.C.0.311]をクリックする。
- [Wipe]にて全てチェックを入れる。
- [Exclude]にてAMSS_FSG、AMSS_FS1、AMSS_FS2、MODEM、PARTITIONのチェックを入れる。
- [Flash]をクリックする。
- 指示されたら、本体のボリュームダウンボタンを押しつつ、本体をPCにUSBケーブルにて接続する。
- 完了するまで待つ。(エラーになったら、[Flash device]ボタンのクリックからやり直す)
- 完了したら、本体からUSBケーブルを抜く。
- Flashtool64を閉じる。
SIMカードを挿して通信確認
- 目的のSIMカードを本体に挿す。
- 本体の電源を入れる。
- APNの設定をする。
(UQモバイルの場合は、こちら) - WiFiを切り、SIMカードでモバイルデータ通信、通話できていることを確認する。
- 本体の電源を切る。
Xperia Companionにて修復
- Xperia Companionをダウンロードする。
- Xperia Companionをインストールする。
- Xperia Companionを起動する。
- 指示に従って修復する。
- 本体の電源を入れる。
- 正常に起動することを確認する。
- 本体の電源を切る。
本体ソフトウェアの更新
修復直後は39.2.C.0.311だが、これを最新バージョンまで更新していく。
[設定]>[システム]>[ソフトウェア更新]>[本体ソフトの更新]を数回実行。
今回は、
1回目の更新で、41.3.C.0.297 Android 8.0 (Oreo)となり、
2回目の更新で、41.3.C.1.147となった。
参考
- mineoでのSOV34(XPERIA XZ)動作報告(自己責任) | te!さんの掲示板 | マイネ王
- au XPERIA XZ (SOV34) 動作確認 (Aプラン) | ぱるっぺさんの掲示板 | マイネ王