製品版のカスタマイズ
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Oculus Rift製品版、とてもよくできているが、細部に気になる点はあります。
このページではその改善を試みます。
なお、本ページの内容は自己責任にてお試しください。
試したことによって、本体が破損したり、サポートを受けられなくなる可能性もなくはないと思います。
メガネが入るフェイスパッドの自作 その1 

純正フェイスパッドには次のようなイマイチポイントがあります。
- メガネが入りにくい。
(公式では横幅142mmまで入るとしているが、実際には130mm程度までしか入らない。) - 日本人が使うには鼻部分の隙間が大きく、光が入ってくる。
- 日本人が使うには額部分のアーチが急で、フィットしない。
幸い、フェイスパッドはRift本体から取り外すことができるので、
自作してみることにします。
横幅145mmまでのメガネが入るようにします。
必要なもの
項目 | 詳細 |
堅い板 | フェイスパッドをRift本体に固定するための突起を作成するために必要。 サイズは150mm x 150mm。今回は2mm厚の塩ビ板を使用。 プラスチック板などでも可だが、強度がありつつも、切断しやすい素材の方が望ましい。 こんな感じのもの。 |
金属板 | フェイスパッドの骨組みとして必要。 サイズは200mm x 100mm。今回は0.3mm厚のアルミ板を使用。 他の金属でもよいが、曲げた形が残る(塑性変形する)素材である必要がある。 こんな感じのもの。 |
スポンジ | フェイスパッドにクッションとして貼るために必要。 今回はすきまテープを使用。2mほどあるとよい。 多少硬い方がRiftは安定するかも。 こんな感じのもの。 |
布 | フェイスパッドの顔と接する面に貼ると肌触りがよくなる。なくてもよい。 サイズは200mm x 100mm。今回は百円ショップで購入したクッションケースを切り抜いて使用。 |
金切狭 | 金属板を切断するために必要。 こんな感じのもの。 |
ハサミ | 堅い板や布を切断するために必要。 |
グルーガン | 堅い板を金属板に固定するために必要。 こんな感じのもの。 |
両面テープ | 布をスポンジに貼るために必要。 |
型紙
- アジア人向けフェイスパッド(純正フェイスパッドを平たい顔・メガネ着用者向けに修正)
- メガネ着用欧米人向けフェイスパッド(純正フェイスパッドをメガネ着用者向けに修正)
- 純正フェイスパッドをそのままトレースしたもの
- 原本SVGファイル。Inkscapeなどで修正できます。
手順
- 型紙を印刷する。
- 赤い部分 x 2と黒い部分をハサミで切り取る。
- 赤い部分を堅い板にサインペンで写す。
- 黒い部分を金属板にサインペンで写す。
- 黒い部分を布にサインペンで写す。
- 堅い板をハサミやカッターで切り取る。
- 堅い板の突起がRiftにハマるかを確認し、ハマらない場合は形状を調整する。
- 金属板を金切鋏で切り取る。
- 布をハサミで切り取る。
- 金属板を堅い板の内側のアーチに沿って曲げる。(金属板と堅い板は垂直になる)
- 金属板に堅い板をグルーガンで固定する。
その際、Riftに装着して様子を見つつ接着位置を調整する。 - 金属板の切断面をグルーガンで保護する。(怪我防止のため)
- 金属板にすきまテープを満遍なく貼る。
- 顔に触れる側のすきまテープに布を両面テープで貼る。
完成したもの
結構ぼこぼこしていますが、使えるからいいとしましょう
純正品との比較
メガネが入るフェイスパッドの自作 その2 

純正フェイスパッドには次のようなイマイチポイントがあります。
- メガネが入りにくい。
(公式では横幅142mmまで入るとしているが、実際には130mm程度までしか入らない。) - 日本人が使うには鼻部分の隙間が大きく、光が入ってくる。
- 日本人が使うには額部分のアーチが急で、フィットしない。
その1よりも簡単に、Oculus Rift製品版をメガネ対応にしてみます。
必要なもの
項目 | 詳細 |
すきまテープ | フェイスパッドにクッションとして貼るために必要。 2mほどあるとよい。 多少硬い方がRiftは安定するかも。 こんな感じのもの。 |
手順
- すきまテープを5cm * 4、21cm * 4に切る。
- すきまテープを
額側は2段、鼻側は4段に重ね、
写真のように成型する。 - すきまテープをOculus Riftに貼る。
完成したもの
フィット感はその1に譲りますが、手軽にOculus Rift製品版をメガネ対応にできました。
横の部分が存在しないため、結構広い幅のメガネでもOculus Riftに入れることができます。
メガネが入るフェイスパッドの自作 その3 

いっそのこと公式のフェイスパッドを加工してしまうという手もあるかもしれません。
というのも、公式のフェイスパッド交換部材が存在することが判明したためです。
メガネが入るフェイスパッドの自作 その4 

純正フェイスパッドには次のようなイマイチポイントがあります。
- メガネが入りにくい。
(公式では横幅142mmまで入るとしているが、実際には130mm程度までしか入らない。) - 日本人が使うには鼻部分の隙間が大きく、光が入ってくる。
- 日本人が使うには額部分のアーチが急で、フィットしない。
幸い、フェイスパッドはRift本体から取り外すことができるので、
自作してみることにします。
横幅145mmまでのメガネが入るようにします。
必要なもの
項目 | 詳細 |
VR CoverのOculus Rift Facial Interface | CV1付属のフェイスパッドを加工するのは憚られるので、別途VR Coverから購入したフェイスパッドを加工していきます。 現在はOculus公式でも交換用フェイスパッドを買えるので、そちらでもよいかもしれないです。 |
手順
- フェイスパッドの端から5mm程度の箇所にミニルーターなどで穴をあけていく。
- もぎとる。
- ヤスリをかける。
- Riftに装着した際に隙間から光が入ってくるのを防ぐため、適当なシートで隙間を塞ぐ。
完成したもの
テンプルの幅が145mmのメガネまで入るフェイスパッドができました。
その1〜3と比べて、1番使いやすいものができたように思います。
強度についてですが、厚みが4mmほどあるので、幅を5.5mmまで削っても強度的には問題なさそうです。
Riftに度つきレンズを装着する 

私のようなVR開発者は、Riftをつけたり外したりを繰り返すため、上記のようにメガネをいかにして使うかというアプローチになりがちですが、
そうでない場合、Rift側にレンズを装着するという選択肢もあります。
古いメガネを分解する
手持ちの古いメガネを分解して、粘着テープでRiftに貼りつけてしまうという方法です。
VR LENS LABのフレームを買う
VR LENS LABが販売しているOculus Rift内やHTC Viveに処方レンズを設置できるフレームを買い、装着するという方法です。
Thingiverseで配布しているレンズフレームを3Dプリントする
ThingiverseからOculus Rift CV1 Prescription Lens Adapterのデータをダウンロードして、
自分で3Dプリントし、処方レンズをはめ込んで装着するという方法です。
水中マスク用のレンズフレームとレンズを利用する
水中マスク用のレンズフレームとレンズを買い、装着するという方法です。
(Viveでの事例)
フレームとレンズは別売りになっており、Amazon、Yahooショッピングほか、ダイビングショップなどでも扱っているようです。
- フレーム REEFTOURER RA0508
※.レンズは片眼ずつの販売であることに注意。