ワイヤレスディスプレイ
Windows 10にはワイヤレスディスプレイという機能があり、モニターを無線接続できるらしい。
このページでは、Windows 10 PCの映像を、SONYのテレビ(BRAVIA KDL-40W900A)に表示してみます。
ワイヤレスディスプレイ系の規格にはMiracastとWiDiというのがあり、
ネットワークアダプタがIntelの場合は、Intelの規格であるWiDi接続が使用できますが、
今回のPCのアダプタはAtherosであり、またテレビもMiracast(BRAVIA上では"スクリーンミラーリング"と表示)のみにしか対応していないため、
Miracast接続を前提に作業してみます。
なお、非対応のテレビやPCモニターを使用する場合は、
Microsoft Wireless Display Adapter P3Q-00009などの機器を使えば、同様に接続することが可能です。
準備
MicrosoftのWindows 10 Specifications & System Requirements によれば、
"Miracast requires a display adapter which supports Windows Display Driver Model (WDDM) 1.3, and a Wi-Fi adapter that supports Wi-Fi Direct."とのこと。
WDDMのバージョン確認
まず、WDDMのバージョンを確認します。
- Winキー+Rを押す。
- "dxdiag"と入力して[OK]ボタンをクリックする。
- [ディスプレイ]タブをクリックする。
- [ドライバー モデル]がWDDM 1.3以上だったらOK。
手元の環境では、WDDM 2.0と表示されていたため、OKのようです。
Wi-Fi Direct対応の調査
次にWi-Fi Direct対応状況を確認するために、NDISのバージョンを確認します。
- Winキー+Rを押す。
- "cmd"と入力して[OK]ボタンをクリックする。
- "powershell"と入力して、Enterキーを押す。
- "get-netadapter | select name, ndisversion"と入力して、Enterキーを押す。
name NdisVersion ---- ----------- イーサネット 2 6.50 Wi-Fi 2 6.40 Bluetooth ネットワーク接続 2 6.30 イーサネット 6.40
- 使用しているネットワークアダプタのNDISバージョンが6.40以上だったらOK。
手元の環境では、6.40と表示されていたため、OKのようです。
手順
PC側がMiracast対応していることが分かったので、テレビに接続していきます。
- BRAVIAのリモコンの[入力切替]ボタンを押し、スクリーンミラーリングに切り替える。
- タスクバーのアイコンをクリックし、アクションセンターを開く。
- [表示]をクリックする。
- [ワイヤレスディスプレイに接続する]をクリックする。
- 接続先のモニター(今回はBRAVIA)をクリックする。
遅延
無線接続ですので、当然有線接続より遅延が大きいです。
手元の環境での遅延は、0.5〜1秒。
(ストップウォッチを全画面で表示させ、画面を複製しています。小さいモニターがPC側、大きいモニターがテレビです)
マウスの操作にも手こずるくらいの遅延なので、ゲームなどでの利用は難しそう。
拡張モニターとして資料画像を表示させたり、複製モニターとして映像を再生するのには良いかもしれません。
トラブルシューティング
Miracastで接続できない
dxdiagでファイルに出力し、Miracastの欄を見ると、詳細が分かるようです。
まずはネットワークアダプタのドライバとビデオカードのドライバを上げるのが良いでしょう。