SSH経由でファイル共有
ファイルサーバ(Windowsのファイル共有やSambaサーバ)をSSH経由で利用する。
SMB over SSH、CIFS over SSH。
基本的な方針
既存のネットワークインターフェースを使うと通常のファイル共有とバッティングしてしまうため、仮想ネットワークインターフェースを作成し、そこからファイルサーバへSSHトンネルを掘る。
ネットワーク
SSHサーバとファイルサーバとが分かれているかどうかで設定が少しだけ変わる。
- 分かれている場合
以下、
として読んで下さい。
クライアントPCの仮想ネットワークインターフェースのIP 169.254.0.1*1 SSHサーバのグローバルIP 172.16.0.1 SSHサーバから見たファイルサーバのIP 192.168.0.38
- 分かれていない場合
以下、
として読んで下さい。
クライアントPCの仮想ネットワークインターフェースのIP 169.254.0.1 SSHサーバのグローバルIP 172.16.0.1 SSHサーバから見たファイルサーバのIP 127.0.0.1
設定
仮想ネットワークインターフェースの作成
- [コントロール パネル]の[ハードウェアの追加]を開く。
- [はい、ハードウェアを接続しています]を選択。
- [新しいハードウェア デバイスの追加]をクリック。
- [一覧から選択したハードウェアをインストールする]をクリック。
- [ネットワーク アダプタ]を選択。
- [Microsoft]を選択。
[Microsoft Loopback Adapter]を選択。
- [コントロール パネル]の[ネットワーク接続]を開く。
- 追加された[新しい接続]の名前を適当なものに変える。
[プロパティ]を開く。
- [Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有]のチェックを外す。
[インターネット プロトコル (TCP/IP)]を選択。
[プロパティ]をクリック。
- クライアントPCの仮想ネットワークインターフェースのIP を入力。
[詳細設定]をクリック。
- [WINS]タブをクリック。[NetBIOS over TCP/IP を無効にする]を選択。
PuTTYでSSHポートフォワーディング
- PuTTYを起動。[接続][SSH][トンネル]とクリック。
[源ポート]に クライアントPCの仮想ネットワークインターフェースのIP:139 と入力。
[送り先]に SSHサーバから見たファイルサーバのIP:139 と入力。
[追加]をクリック。
- [セッション]をクリック。
[ホスト名]に SSHサーバのグローバルIP を入力。
[保存されたセッション]に適当な名前を入力。保存をクリック。
使用方法
- PuTTYを起動。先ほど保存したセッションを選択。[開く]をクリック。
- 認証。
- エクスプローラーのアドレス欄に \\クライアントPCの仮想ネットワークインターフェースのIP と入力。
より使いやすく
\\ホスト名という形でアクセスできるようにする
- hostsファイルを開く。
- 仮想ネットワークインターフェースのIP と適当なホスト名を記述。保存。
- \\ホスト名 としてアクセス。
複数拠点のファイル共有を同時に使う
- 仮想ネットワークインターフェースのプロパティでIPを増やし、後はPuTTYの設定を上記と同様にしていく。