ARecX6
ワンセグ地デジ6チャンネル全録チューナー。
6チャンネル分の番組を数か月分録画し続ける機器。
別途普通のHDDレコーダを持っている人のサブ機と考えるのが良さそう。
ワンセグなので画質は期待できないが、見逃すことがないという安心感は大きい。
外出先での視聴など機能を求めるのであれば、ガラポンTV四号機を買った方が幸せになれそうだが、ガラポンTVは2015.11.30現在4万円程度。
ARecX6 + 外付けHDDは1.3万円程度なので、こちらの方がコスパは高い。
必要なもの
項目 | 詳細 |
ソフィアデジタル ARecX6 | チューナー本体。2015.11.30現在5000円未満で買える。 |
外部ストレージ | 保存先。USB HDD、eSATA HDD、NASなどが利用可能。ただし、2TB以下である必要がある。 今回はWESTERNDIGITAL WD10EZEX(1TB, SATA3.0)とGROOVY UD-505SAを組み合わせて使用。理由は後述。 |
アンテナ2分配器 | 地デジアンテナ線が足りない場合に必要。 HORIC アンテナ2分配器 全端子電流通過型 ケーブル2本付きなど何でも良い。 |
外部ストレージの選定条件は次の通り。
- 2TB以下である。
- 廃熱を考えると空冷ファンつきケース入りHDDか、裸HDDが良さそう。後者の方が静か。
- バスパワーだとARecX6本体が熱くなるという噂がある。そのため外部電源のHDDが良い。
- 価格は安い方が良い。
- 速度はあまりいらない。(USB 2.0でも良い)
これらを考慮し、WESTERNDIGITAL WD10EZEX(1TB, SATA3.0)とGROOVY UD-505SAの組み合わせを選んだ。
手順
ハードウェアのセットアップ手順
- ARecX6にF端子変換ケーブルを接続する。
- F端子変換ケーブルに地デジアンテナ線を接続する。
- ARecX6に外部ストレージを接続する。
- 外部ストレージの電源をオンにする。
- ARecX6にLANケーブルを接続する。
- LANケーブルをルータなどに接続する。
視聴するPCからネットワーク的に見えるところにぶら下げればOK。
デフォルトはDHCPでIPアドレスを取得するようになっている。 - ARecX6にACアダプタを接続する。
- ARecX6の電源をオンにする。
ソフトウェアのセットアップ手順
- ダウンロードページからWindow用ユーティリティをダウンロードする。
- ARecX6Setup.msiを実行し、インストールする。
その際、必要に応じて.NET Framework 3.5をインストールする。 - ARecX6Launcher.exeを実行する。
- [クイック検索]をクリックする。
- ARecX6が見つかったことを確認し、IPアドレスをメモしておく。
- [証明書登録]をクリックする。
- [OK]をクリックする。
なお、証明書はARecX6のIPアドレスが変わる度に登録し直す必要がある。
必要に応じてDHCPによるIPアドレス取得でなく、固定IPアドレスを振る。 - Internet ExplorerにARecX6のIPアドレスを入力し、開く。
Chromeなどでは設定はできるものの、視聴はできないので注意。 - 歯車アイコンをクリックし、[互換表示設定]をクリックする。
- [イントラネットサイトを互換表示で表示する]をオフにする。
これがオンになっていると、視聴画面が表示された際に、音量を操作するまで音が出ない。 - Adobe Flashのダウンロードページを開き、Flashをインストールする。
ARecX6の設定
- Internet ExplorerにARecX6のIPアドレスを入力し、開く。
- [チャンネル選局]をクリックする。
- [クイック・スキャン]をクリックする。
- スキャンが完了したことを確認する。
- チャンネル一覧から好きな局を選び、[追加]をクリックする。
- 最大6局分追加する。
- [設定保存]をクリックする。
- [録画保存先の設定]をクリックする。
- [共有フォルダ・外付けHDD一覧]に"外付けHDD"が表示されていることを確認する。
- [メンテナンス]をクリックする。
- [ディスク初期化]をクリックする。
- [録画保存先の設定]をクリックする。
- [保存先]に"外付けHDD"が表示されていることを確認する。
- [テスト]をクリックする。
- [設定保存]をクリックする。
- [その他の設定]をクリックする。
- [自動リセット]の欄の[毎日〜に再起動し、録画を再開]をオンにし、04時01分に設定する。
- [設定保存]をクリックする。
- [録画の開始と設定]をクリックする。
- [録画開始・チャンネル更新]をクリックする。
- [トップ]をクリックする。
- しばらく待って何度かページを更新し、[チャンネル]欄が録画中になったら、セットアップ完了!
視聴
- Internet Explorerで http://【ARecX6のIPアドレス】/filelist.php を開く。
Chromeなどでは設定はできるものの、視聴はできないので注意。 - 任意のタイトルをクリックする。
キーボードのカーソルキーの左右で一定時間スキップすることができる。
AndroidでもAdobe Flashと専用アプリをインストールすれば視聴できるが、フレームレートがだいぶ低いため、あまりお勧めできない。
Chuwi Vi8などのWindowsタブレットで視聴するのが良いように思う。
トラブルシューティング
視聴画面に"サーバーに接続できませんでした"と表示され、映像が出ない
使用しているブラウザがInternet Explorerでない場合、
あるいはInternet Explorerではあるが証明書の登録に問題がある場合には
"サーバーに接続できませんでした"と表示される。
前述の証明書の登録をやり直し、視聴画面をInternet Explorerで開けば、解消する。
視聴画面で音が出ない
視聴画面が表示された際に、音が出ないことがある。
その場合は視聴画面の音量を操作すると音が出る。
これは"互換表示"になっているため。
次のようにすると解消する。
- Internet Explorerの歯車アイコンをクリックし、[互換表示設定]をクリックする。
- [イントラネットサイトを互換表示で表示する]をオフにする。
もっと便利にする
気になったタイトルをお気に入りに追加し、後でまとめて見れるようにする
トップページやジャンル検索で気になったタイトルをお気に入りに追加しておき、後でまとめて見れるようにする。
ユーザスクリプトが使えるInternet Explorer互換のブラウザということで、
Sleipnir2を使って実現してみる。
手順
- Sleipnirのダウンロードページの下部の[以前のバージョンをダウンロード]からSleipnir2をダウンロードする。
- Sleipnir2をインストールする。
- Sleipnir2でSeahorseのダウンロードページを開く。
- [ダウンロード]をクリックする。
- [インストール]をクリックする。
- [再起動]をクリックする。
- arecx6_seahorse_script_20151130.zipをダウンロードし、解凍する。
- エクスプローラーで"C:\Program Files\Fenrir & Co\Sleipnir\plugins\seahorse"を開く。
- 先ほど解凍した*.user.jsを上記フォルダにコピーする。
- Sleipnir2を再起動する。
使い方
気になったタイトルの右脇の[fav]をクリックするとお気に入りに追加される。
後ほど[スター]画面からお気に入りに登録しておいた番組を選ぶ。
外出先から見れるようにする(Android)
外出先からAndroidスマホで見れるようにする。
プレイヤーはARecX6 Playを使う。
ブロードバンドルータのポートマッピング設定で、80をARecX6に飛ばし、ARecX6 Playの設定をブロードバンドルータのグローバルIPアドレスにすれば、完了。
ウェルノウンポートが嫌な場合は、以下のようにして自宅サーバのnginxで転送する。
- 自宅サーバにnginxをインストールする。
sudo aptitude install nginx
- nginxの設定をする。
sudo vim /etc/nginx/sites-available/default
server { listen 【任意のポート番号】; server_name arecx6; proxy_set_header Host $http_host; location / { proxy_pass http://【ARecX6のIPアドレス】:80; } }
- nginxを再起動。
sudo service nginx restart
- ブロードバンドルータのポートマッピング設定で、【先に設定したポート番号】を自宅サーバに飛ばす。
- ARecX6 Playを起動する。
- 設定を開き、[ARecX6のアドレス]に【ブロードバンドルータのグローバルIPアドレス】:【先に設定したポート番号】を設定する。
録画停止していたら自動的に再起動&録画開始するようにする
ARecx6は悲しいかな良く録画停止している。
ということで、ARecX6の録画状態を調べ、停止していたら、ARecX6を再起動し、録画を開始するスクリプトを書いた。
わが家では別途存在する自宅サーバで動作させてみている。
ARecx6のIPアドレスは自環境に合わせること。
monitor_arecx6.sh
#!/bin/bash
# Please define the IP address of ARecX6.
ARECX6=192.168.0.2
rec_status=`/usr/bin/wget -q -O - http://${ARECX6}/cgi/get.cgi?type=top | awk 'BEGIN{ FS="," }{ if ($1=="rec_status") print $2 }'`
if [ "$rec_status" -ne "1" ]; then
/usr/bin/wget -q -O - http://${ARECX6}/cgi/get.cgi?type=reboot&rnd=1
sleep 60
/usr/bin/wget -q -O - http://${ARECX6}/cgi/get.cgi?type=rec_start&rnd=1
fi
上記スクリプトを毎時28分と58分に起動するcronスクリプトも書いた。
monitor_arecx6.shの格納場所を修正し、/etc/cron.d/に入れること。
monitor_arecx6
SHELL=/bin/bash
PATH=/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin
MAILTO=root
HOME=/
28 * * * * root /bin/bash /home/foobar/monitor_arecx6.sh
58 * * * * root /bin/bash /home/foobar/monitor_arecx6.sh
これでひと安心。
ヒートシンクを貼りつける
よく録画停止していたARecX6、冬になったら急に録画停止しなくなったので、これまで停止していたのは熱暴走でないかと疑う。
そこで120x100x18mmのヒートシンクを2枚貼ってみることにした。
ついでにハードディスクにも貼ってみた。
効果は未知数。