Raspbianのインストール
RaspbianはDebianをRaspberry Pi向けに最適化したOSです。
ここでは、初心者用のNOOBS(New Out Of Box Software)経由でRaspbianをインストールし、WiFi接続させた上で固定IPを振り、外部からSSHできるようにします。
必要なもの
- 4GB以上のSDカード(推奨)
- NOOBSのイメージ
- HDMI端子のあるモニタ または コンポーネントビデオ入力あるテレビ
- USBキーボード
- USBマウス
- GW-USNano2(WiFiを使う場合)
あった方がいいもの
なお、下記手順ではUSBハブを使わないため、USBコネクタが不足します。そのため、途中でマウスとキーボードを入れ替えつつセットアップします。
最終的には外部からSSHで使用する環境になるため、マウスとキーボードの入れ替え作業はセットアップ時のみの我慢です。
もちろんUSBハブをお持ちの方は、入れ替え作業は必要ありません。
なお、Raspberry Pi用にUSBハブを新調する場合は、Raspberry Piの電源の弱さをサポートするために、ACアダプタつきのUSBハブが良いようです。
右の写真では、スマホ用充電専用MicroUSBケーブルを使って、Raspberry Pi自体の電源もUSBハブから取っています。(黒いカールコード)
通常の通信もできるMicroUSBケーブルを使うとループ接続になってしまうので、要注意です。
手順
Raspbianのインストール
- セットアップ用PCにSDカードを挿す。
- FAT32でフォーマットする。
- NOOBS*.zipを解凍する。
- SDカードに解凍した内容をすべてコピーする。(NOOBSでインストールする場合はWin32 Disk Imagerは不要です。Explorerで直接コピーしてください。)
- SDカードを取り外す。
- SDカードをRaspberry Piに挿す。
- キーボードをRaspberry Piに挿す。
- マウスをRaspberry Piに挿す。
- MicroUSBケーブルをRaspberry Piに挿す。
- コンポジットでテレビに接続しているときは、赤LEDが点灯した後、緑LEDが1回点滅したら4を押すと画面に表示されます。
- Raspbianをダブルクリックする。
- NOOBSを使わない場合はここで、Expand Filesystemを選択する。NOOBSの場合は不要。
- Change User Passwordを選択する。
- Internationalisation Optionsを選択する。
- Change Localeを選択する。
- ja_JP.EUC-JPとja_JP.UTF-8を選択する。
- ja_JP.UTF-8を選択する。
- Change Timezoneを選択する。
- Asia→Tokyoを選択する。
- Change Keyboard Layoutを選択する。
- Generic 105-key (Intl) PC→Other→Japanese→Japanese→The default for the keyboard layout→No compose key→Noを選択する。
- Finishを選択する。
- $ sudo shutdown -h now
WiFiの設定
- マウスをRaspberry Piから外す。
- GW-USNano2をRaspberry Piに挿す。
- MicroUSBケーブルを挿しなおす。
- 起動したら、 ユーザID:pi、パスワード:上記で指定したパスワード でログインする。
- $ startx
- キーボードをRaspberry Piから外す。
- マウスをRaspberry Piに挿す。
- デスクトップの「WiFi Config」をダブルクリックする。
- 「Scan」ボタンをクリックする。
- 接続したいSSIDをダブルクリックする。
- (認証方式によって異なるが、自分の場合はWPA2-PSKなので、)「PSK」の欄をクリックする。
- マウスをRaspberry Piから外す。
- キーボードをRaspberry Piに挿す。
- パスフレーズを入力する。
- キーボードをRaspberry Piから外す。
- マウスをRaspberry Piに挿す。
- 「Add」ボタンをクリックする。
- ログオフする。
- マウスをRaspberry Piから外す。
- キーボードをRaspberry Piに挿す。
- $ LANG=C ifconfigでwlan0にIPが振られていることを確認する。
DHCPから固定IPへの変更
- $ sudo vi /etc/network/interfaces
- iface default〜の箇所を次のような感じに書き換える。(個々の環境に合わせてください)
iface default inet static address 192.168.x.y gateway 192.168.x.1 netmask 255.255.255.0 dns-nameservers 192.168.x.1
- :wqとして保存する。
- $ sudo ifdown wlan0
- $ sudo ifup wlan0
- $ LANG=C ifconfigでwlan0に指定IPが振られていることを確認する。
- 他のPCからpi@192.168.x.yにSSHしてみる。
- 成功したら終了。